さくらフィナンシャルニュースの杉田勇人です。
今回の【ドバイ暗黒通信 第11弾】では、ドバイを拠点に暗躍する指定暴力団浪川会関係者・秋田新太郎と、覚醒剤中毒で執行猶予中の詐欺師・久積篤史による詐欺行為の構造が、明確に裏付けられる証拠をもとに特集します。
■ 振込先はすべて“サトウケント”名義の口座
詐欺の共通点として浮かび上がったのは、すべての金銭の振込先が「みずほ銀行インターネット支店・サトウケント名義の個人口座」であったという事実です。しかも、どの案件も「相対屋」と呼ばれる同じ業者を通じて進められていた点も見逃せません。
■ 詐欺の舞台①:Qコイン暗号資産プロジェクト
秋田と久積が持ちかけたのは「Qコイン」という暗号資産プロジェクト。投資家である山中裕氏やつばさの党代表の黒川敦彦氏に対して、「NFTとして販売すれば合法」「上場予定だから安心」といった甘言を並べ、信頼を得ようとしたとみられます。
その後、久積篤史は「木村」という偽名を使い、Qコインの運営と販売営業の実権を掌握。結果、約8,000万円を売り上げたまま持ち逃げしたことが判明しています。この詐欺行為でも、一部の振込先は例の“サトウケント口座”でした。
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■ 詐欺の舞台②:ペーパーカンパニー「クリプトナイトキャピタル」
Qコインの公式アカウントからは、「暗号資産運用による利益」を謳う投資案件に勧誘されるケースが多数報告されています。実際の運営会社とされた「クリプトナイトキャピタル」は実態のないペーパーカンパニーで、最終的な被害総額は3億円近くにのぼる可能性があります。
この詐欺でも、複数の送金先がサトウケント名義の口座であったことが明らかになっています。
■ 高級レストランの“ツケ”までも…
秋田新太郎の妻・渋谷愛実が経営するドバイの高級レストラン「TakaHisa 崇寿」。このレストランの「ツケ」の支払いまでもが、サトウケント名義の口座に振り込まれていたという証言と振込先明細があり、生活費すらも“秋田の犯罪収益”で賄っていた可能性が浮上しています。
■ オオカミプロジェクトとの接点も
格闘技イベント「ブレイキングダウン」のメインスポンサーであるオオカミプロジェクトが発行する「オオカミコイン」の購入代金の振込先も、またしてもサトウケント口座。
Qコイン販売の際、秋田自身が「オオカミコインの顧客にも営業できる」と発言していたことからも、彼が運営側と何らかの形で関与していたことは確実視されています。
■ まとめ:振込先口座がすべてをつなぐ
• サトウケント名義の口座を“詐欺マネーの集金口”として使用• 暗号資産・NFT詐欺を巧妙に演出し、有名人の名前を利用• 暴力団関係者と薬物常習者による“マネロン型詐欺スキーム”
今後も“サトウケント口座”を鍵に、秋田新太郎と久積篤史による詐欺ネットワークの全容が暴かれていくことでしょう。
次回の【ドバイ暗黒通信 第12弾】もお楽しみに。取材・文:杉田勇人(さくらフィナンシャルニュース)
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