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大江健三郎『テクストよ眼ざめよ!』膨大な資料をデータベース化 情報公開公開スタート大江健三郎文庫2周年記念展示9/12〜9/26


パラレルワールドを舞台にした『万延元年のフットボール』。読み進めるほどに現代との接点が鮮やかなこの作品。
※生原稿をパネル化したもの、2025年9月12日から26日まで展示

ワープロもパソコンも無い時代における、大江氏の推敲プロセスが可視化され、ネットで隅々まで見ることができ新たな発見が読者の中で広がることが期待される。

膨大な作品群に研究資料も加わることに!

大江健三郎は東京大学文学部仏文科を卒業し、学生小説家としてデビュー。1958年、大学在学中に短編小説「飼育」により当時最年少の23歳で芥川賞を受賞した。
新進小説家として脚光を浴び、以降その執筆作品は多岐に渡る。

1994年に、その功績を称えノーベル文学賞を受賞。

大江氏の作品は世界各国で翻訳され読まれている。

「大江健三郎文庫」2年前の2023年9月1日からスタートし、開設2周年を迎え、2025年9月12日からはあらゆる大江健三郎作品をデータベース化した中に、研究者の論文や新聞・雑誌の記事などが新たに追加されたと発表された。

ひと時代昔、通常原稿は紙に書かれ、文芸誌に掲載され後に単行本化する流れであった。

大江氏のような著名な作家であれば1回の原稿が何度も何度も別の本に掲載される。こうしたものを可能な限り、追っていくことができないかと始めたプロジェクト。

一つの作品についても、掲載される媒体により、文章を追加したり、変えたりして別の結末になったものも多数あるという。

作家人生が長い大江健三郎氏の原稿は膨大な量に及ぶ。
今回の「大江健三郎文庫」開設2周年を機に、東京大学人文社会系研究科によって

大江家から寄託を受けた実筆資料131作品、1万8千枚を超える原稿などに付け加え、
大江健三郎文庫のコレクションより大江氏の作品に言及の対象となる論文、書誌等の検索が容易になり、関連資料が追えるような環境が整った。

利用申請を受ける文庫内限定アクセスはこれまで通り。「予約して閲覧」本郷キャンパスに事前予約が必要。

実質原稿、18,000枚デジタル原稿 大江健三郎文庫 ※要予約制

東京大学ウェブサイトにて公開 本郷キャンパスに足を運んでキャンパス内の端末で閲覧可能だ。

情報データベース 文庫にどんな資料が備えられているか、文庫で閲覧するもの、書籍、カタログを検索可能

2025年9月12日から新たに  大江健三郎氏に関する論文記事・雑誌・新聞のデータベースが加わった。
1956年5月〜2025年3月まで6780件。
論文約3,000点 どの書籍や雑誌に掲載されているかが相互され、
新たに書籍・雑誌が2,400点、新聞記事800点、が調べられる。

スマートフォンでも閲覧可能である。

研究者による論文も加わり、作品と併せて閲覧できる環境が整った。

研究者であれば、論文が誰に引用された等がわかり、取り扱いやすくなった。

文学の作品と、研究論文。

この先、研究、教育に大きなミッションを背負っている。

また多くの新旧読者に、大江氏の作品に刻まれたメッセージを手に取ってもらう、そうした機会を提供する役割を担う。

長い時間静止するのに適したサイトであり、高機能なサーバーを必要としないのでデータの長期保存コストを抑えることに成功した。

初日は本郷キャンパスにてオープンセミナーが行われ、研究者、学生、そして愛読者と、多くの方々にアクセスして貰いたいと門戸を広げた。

記念展示も9/12〜9/26まで、本郷キャンパス法文2号館1階、文学部の扉において行われている。一部抜粋すると、

「作家は彼の肉体からまだ意味も形式もはっきりしない未文化のドロドロしたものを、肉体の熱と湿りけをそこなわないでとりださないといけない」

(1967年大江健三郎)

作家としてどのように書くかを示したもので、この文章からしても、作家というアーティストの心の内面を、新鮮さを損なわないように表現することを表した興味深い文章である。

まとめ 閲覧の仕組み

原稿や資料の本文は「大江健三郎文庫」内でのみ閲覧できる。閲覧には事前予約が必要。

閲覧場所は本郷キャンパス内(法文2号館1階など)、文庫専用端末を利用。

データベースの検索機能はウェブからアクセスでき、所蔵状況や書誌情報をスマートフォンでも調べられる。

書籍・論文を見たい場合の方法

1. 所蔵の有無を調べる

「大江健三郎情報データベース」サイト(https://open.dh.l.u-tokyo.ac.jp/oe/  )から、

どの書籍・雑誌・新聞に掲載されているか

関連する論文・書誌情報
を検索できる。

2. 原稿や本文を閲覧する

大江健三郎文庫の資料本文は、

東京大学本郷キャンパスで事前予約し、文庫内端末を利用して閲覧する必要がある。

自宅からは、公開されているメタデータ(タイトル・掲載誌・書誌情報など)まで。

記念展示は9/26までなので、原稿やパネル展示を直接見たい人は期間中にキャンパスに足を運ぶと良い。

大江健三郎文庫
https://oe.l.u-tokyo.ac.jp/top

大江健三郎情報データベース
https://open.dh.l.u-tokyo.ac.jp/oe/

文学通信 大江健三郎文庫オープン
https://bungaku-report.com/blog/2025/08/-hmc20259121400-18152.html

東京大学内に大江健三郎文庫が開設:故・大江健三郎氏の自筆原稿・校正刷などを公開
https://current.ndl.go.jp/car/192470

ノーベル文学賞作家・大江健三郎さん死去 所ジョージとの意外な交流
https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/256875?page=1

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