「忖度」無しの報道 "なんか"日本の報道に違和感を感じている人へ ちょっとクセあり番組だけど フォローしたら良いことあるかも?
皆さんこんにちは。根本良輔です。
今回は「幸浦事件」という冤罪事件について解説していきます。
これは北谷明さんの『違法操作と冤罪』という本からの抜粋をもとに紹介します。この本では、戦後から現代までの無罪が確定した冤罪事件を取り上げています。幸浦事件は、警察による違法な取り調べと「秘密の暴露」の捏造により、無実の人々に死刑判決が下された非常に深刻な事例です。
1948年、幸浦町で、3人(A・B・C)が共謀して一家4人を殺害し、現金や衣類、自転車を奪ったとして起訴されました。しかし、逮捕されたAは、窃盗については認めたものの、殺人については否認。しかし警察は、別件逮捕と拷問(殴打や火傷を伴う暴力)により自白を強要しました。
Aが指示した場所では死体は見つかりませんでした。しかし警察は既に別の場所で独自に死体を発見しており、それをAに「思い出した」と言わせて誘導、自白調書を作成しました。これにより、あたかもAの供述で死体を発見したかのように見せかけたのです。
BとCも同様に拷問(殴打)を受け、虚偽の自白を強要されました。物的証拠は一切なく、彼らの自白だけが有罪の根拠とされました。
窃盗品の売却先についての自白もありましたが、調査しても痕跡はなし。さらに、関係のないNという人物も、自宅にたまたまあった自転車のハンドル2個を理由に逮捕され、拷問されました。
拷問や捏造が争点となり、上告から6年後、最高裁が死刑判決を破棄。しかし、拷問について正面から認定することは避け、あくまで証拠不十分を理由にしました。
差戻し審では、被告人全員に無罪判決が下り、冤罪が確定しました。しかし彼らは10年以上勾留され、人生を破壊されました。
拷問による自白強要
警察による秘密の暴露捏造
都合の悪い証拠の破棄
裁判所の警察検察への無批判な追従
これらが幸浦事件の教訓です。今もなお、日本の司法は同様の問題を抱えています。冤罪は誰にでも起こり得る問題であり、声を上げ続けることが司法改革への第一歩です。
コラムニスト:根本 良輔(ねもと りょうすけ、1994年6月21日)
東京都練馬区出身。くりのみ保育園、大泉南小学校、大泉第二中学校卒業。石神井高校、芝浦工業大学を卒業後、東京大学大学院へ進学し(のち中退)、電気工学の研究に従事する。会社経営者、政治活動家、つばさの党幹事長。二児の父。
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