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さくらフィナンシャルニュース

「忖度」無しの報道 "なんか"日本の報道に違和感を感じている人へ ちょっとクセあり番組だけど フォローしたら良いことあるかも?

【和歌山砒素カレー事件の長男が明かす、母の素顔と“報道に壊された人生 林真須美死刑囚の長男が語った27年間①】


1998年夏――和歌山市の閑静な住宅街に突如として響き渡った救急車のサイレン。祭りで提供されたカレーからヒ素が検出され、4人が死亡、63人が中毒という未曾有の毒物事件が発生。犯人として逮捕されたのは、当時38歳の主婦、林真須美だった。

あれから27年。今も大阪拘置所に収監され、死刑囚としてその名を刻む林真須美。だが、彼女の息子が、ついに口を開き、裁判がおかしい、冤罪の可能性を口にし始めた。

2025年、ゴールデンウィーク真っ只中の5月4日。横浜・Neked Loftで開催されたトークイベントに現れた真須美死刑囚の長男・林コウジ氏(仮名)。事件当時、小学5年生だった。

「最初はカメラの前でピースサインなんかしていた。でも、母にカメラが向き出した瞬間、何かが変わった」

会場では、コウジ氏の友人というロックバンド「the band apart」の原昌和氏(47)、そしてホラー映画監督である住倉カオス氏(55)が司会という異色対談。

〈「毒婦」と呼ばれた報道の裏で――報道陣500人、ヘリ3機〉

林「うちの母親が水撒いてる映像、皆さん覚えてますよね?あれ、カメラを向けられて腹立てて“撒いた”んです。週刊誌には“毒婦”と見出しがついて……」

まだ、起訴もされていなかった頃だ。

林「うちの母親はネットでおもちゃにされ続けた。よくある事件、という言い方は間違ってるかもわからないけど地方でよく起きるような毒物事件、なのに何でこんな全国的に?NHKだけで20台カメラ入っている、トランプさんが日本に来たときも20台入っていた。そのレベルでなぜあそこまで過熱したのか、っていう…ヘリコプターも数機飛んで…で500人位が家を取り囲んだ。」

1995年 がオウム真理教事件。

1997年    神戸児童殺傷事件。

そしてテロに警戒をしている最中に99年に和歌山砒素カレー事件が起きたことでことさら、このニュースが過熱したのだろうと林氏は自己分析した。

〈戦後の昭和時代には、地方で毒物殺人事件が多く発生し、社会に衝撃を与えたものもあった。代表的な事件を以下に挙げてみる〉

■谷中小学校校長殺人事件(1935年・昭和10年)

■帝銀事件(1948年・昭和23年)(地方とは言えないが、類似事件が地方でも模倣された)

■新潟毒殺保険金殺人事件(1949年・昭和24年)

■東大教授毒殺事件(1950年・昭和25年)

■奥羽本線砒素カレー事件(1958年・昭和33年)

■名張毒ぶどう酒事件(1961年・昭和36年)
※被告人・奥西勝の冤罪疑惑が長年にわたって議論された。

■パラコート連続毒殺事件(1985年・昭和60年)日本各地で発生した連続毒物事件。

■トリカブト保険金殺人事件(1986年・昭和61年)

林「(林真須美死刑囚の)まだ刑は確定していなかった段階で、『この人怪しいかも』と、逮捕前から毒婦っていう見出しつけて週刊誌で報道している」
住倉「言い方悪いけど(この事件そのものが)テレビ映えするんですよ」
林「家にカメラ向けてるから、腹立つから(真須美死刑囚が)『水撒いて』って…数回続くんですけど…週刊文春の記者は最後はカッパ着て」
住倉「待ってるんだ。出来レース的なね。」
原「ロックフェスみてーだな。」(笑)

〈狂騒の時代――鬼畜刑雑誌の取材合戦 NHK vs フジテレビ 報道の『主戦場』〉

「僕が勤めていたのはスカトロや死体モノのAV会社でしたね。」
そう語る住倉氏。だが、それは当時の“狂った時代”の一端にすぎない。

「実話ナックルズ」「マッドマックス」…サブカルと称されながら、事件報道とAVが融合した“鬼畜文化”は林家を見世物に変えていった。

林「僕取材受けたことあるんですよ。記者が言ったんです。『草むらで拳を握って睨んでください』って。
これ、冗談じゃなくて、真面目に“絵作り”してた裏側があった。

住倉「(笑)ま、大体誰がやったかわかりますよ。…僕は鬼畜系AVの会社勤めた後、ナックルズに入社してます。」

その裏では、大手テレビ局同士の激しい綱引きがあったのも事実だ。

林「フジテレビから毎日電話がきて“NHKを断ってください”って。『視聴率のためにうちを選べ』って。でも、こっちは選べる立場じゃないんです。『他で言っていないことはありますか?』」

一部では、報道倫理を逸脱した“視聴率取引”が横行していたという。

コウジ氏は母親、真須美逮捕後、姉、妹とともに児童養護施設へ。そこでは、いじめと差別の嵐が吹き荒れた。進学、就職、そして結婚。あらゆる場面で彼の過去は“犯罪者の子”として暴かれやり玉にされていったという。その後就職や、結婚においても社会からの厳しい偏見の視線を浴びせられた。

〈事件の“裏側”――“お好み焼き屋戦争”説まで飛び出した〉

当時の園部のイメージはどうだったのか?
暴走族、普通にヤンキーが多かったですね。治安は良くない。暴走族のたまり場だったりした。

林「あまり言うと陰謀論になってしまいますが…当時はお好み焼き屋戦争説というのがあって、園部にはお好み焼き屋が2つあった。大阪風の店と、広島風の店。母親はこの2つのうちの1つの店をひいきにしていた。カレーの鍋を貸したのもそこ。カレーを作っていた敷地もその家。母親は実際にはカレーを作っておらず、鍋の番をしていただけですけど。」

園部では事実2つの店舗がライバル関係にあった。

1つは大阪風お好み焼き。もう1つは焼きそばをいれる広島風お好み焼き。林家も、その店のどちらだけに集中して通っていたという。

〈毒入り事件に世間が誘導された!のは、“うっかり記者に保険金詐欺の話をした父親の口”からだった〉

真須美の夫である賢治氏が、報道陣に食事を振る舞い、保険金詐欺のからくりを暴露してしまうとすぐさま、林家が祭りのカレーに砒素を入れた犯人に近いという報道がされてしまう。

〈当時の林家の様子〉

林家の邸宅は元住民がヤクザ。そこを買ったので、林一家もヤクザだと町中で思われていたのではないかと語るコウジ氏。

当時を知る人たちは、この家が『違和感ありあり』だという目で見ていた。

当時の林家は、高級メロンでサッカーするような家だったというコウジ氏。
ゲーム機は、任天堂、セガ、プレステなど当時人気機種4種類みんな買ってもらっていたという。

賢治氏の保険金仲間、イカサママージャン仲間がおもちゃを買ってくれたりすることもあった。

〈イカサママージャン仲間は、医者、銀行員、ヤクザ…〉

賢治氏は舎弟達とイカサママージャンをやって、銀行員を騙し、金を巻き上げるというようなことをやっていた。銀行員や医師がヤクザと卓を囲み金を取られる…

コウジ氏が、当時学校の先生から親の仕事を尋ねられ(今でこそ、この質問自体が御法度だが)、『マージャンやっている』と言うと変な顔をされたりもした。

〈保険金詐欺を働いていた賢治氏 結局のところ真実は林真須美しか知らない〉

賢治氏は現在アパートで一人暮らしをしながら介護を受けている。真須美の保険金詐欺において砒素を飲まされていたことを否定。『毒を自ら飲んだ』という主張をし、検察と争っている。現在肺がんを患い今年4月に手術を終えた後も真須美と面会を続けるなどしている。

「保険金詐欺事件も、実はKJ(賢治氏のこと)が裏で砒素を飲んで起こした詐欺。このことが認められないまま母親に全て罪を被らせている。」とコウジ氏。

住倉「結局状況証拠しか出てこないしで冤罪が疑われているけれど結局のところ、どうなんですかね?お母さんはやったのかどうか…今ご自分でわからないって言ってたじゃないですか?冤罪に持っていこうとする流れがある一方で『やったかも知れない』みたいな気持ちはあるんですか?」

林「わからない、てのが正直なところですね。わからない、っていうのは本音と建前の建前の部分でバッシングを受けない答え方ですね。本音としては裁判なんて見ていると、もう崩壊しているんですね。何も母親のやったという証明ができていない。だから、やってないと言いたいんですけど、あまり強くやっていない、やっていないって叫ぶとXで物凄いバッシングが来たりするんで、あまりそこまで強い主張はしないようにしています。」

〈マスコミは個人だと良い人 集団だと怖い人に〉  

住倉「子供の頃マスコミの人の家への出入りで『やだな』と思ったことは?」

林「マスコミの人っていうのは集団になると怖いんですけど(カメラ向けたりとか)一人つづ喋るとみんな良いお兄ちゃんたちなんです。『坊主!宿題やったか?』報道が始まると一斉にカメラを向けてパシャパシャ、あれが怖かったですね。サイレントモードにもできるのにあの音で威圧感だしてくる。」

住倉「お父さんなんかめちゃくちゃ報道されたんじゃないですか。」
林「林賢治。KJって呼んでるんですけど。うちのほうがドラゴンアッシュ(古谷健志)より先、98年。名前を言うとマスコミに知られちゃうから。(実際使うのは)出所してきてからです。」

〈事件が無かったらどんな生活を〉

林「バンド、でしょうね。」

原氏と林氏は旧ツイッター現Xで知り合った。

原氏は、「例えば林氏とクラスが一緒だったとする。クラスで誰かのお金が盗まれた時に『こいつはやってないぜ』と言うためにいる」親しい友人。

かつては、バンドのドラマーが「君と一緒のステージに立つのは嫌だ」と言われたり、対バンの中でも拒否されたりしたことがあったという。

林「昨年B’zの『アローン』をコピーしました。」

街録チャンネルでは『ポイズン』を披露。『ポイズン』は、砒素カレー事件がおこった4日後に発売日を迎えた。最悪のタイミングにぶち当たってしまった。

コウジ氏が注目しているバンドは主にガレージパンク。
■ブードゥー(暴動)クラブ 
■自爆
どちらも存在感ある重厚なジャパニーズロックだ。

【和歌山砒素カレー事件の長男が明かす、母の素顔と“報道に壊された人生 林真須美死刑囚の長男が語った27年間②】へ続く


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