◆ 都議選の結果と全体構図
- 定数127に対し、都民ファースト(以下都民ファ)が31議席を維持し第一党。
- 自民党は大敗し、過去最低の21議席に減少。
- 立憲民主党は2議席増、共産党は減少。
- 国民民主は9議席、参政党は3議席を獲得。
- れいわ新選組は0議席。再生の道も0議席。
- 維新の会は6人擁立し全員落選、公明党も10万票減で4議席減少(23→19議席)。
◆ 都政の今後と変化の有無
- 都民ファと自民党は政策的にほぼ同一。
- 緊縮・民営化路線が継続、庶民の暮らしは改善されず。
- 大企業への利益誘導型政治が温存。
- 情報公開を掲げながら実態は「黒塗り・白塗り」。
- 都民ファ=自民党の別働隊。
◆ 財政と政策の矛盾
- 予算15.4兆円のうち、わずか0.25%(368億円)で水道料金4か月無償化。
- 都民へのばらまき的政策で選挙対策を演出。
- 節約(緊縮)路線は、本来都民支援に向かうべきが、逆に大企業へ。
◆ 予算配分の実態(概算)
- 福祉・医療:1.9兆円
- 教育・子育て:1.3兆円
- 住宅・困窮者支援:0.2兆円
- 都市開発(ゼネコン):1兆円超
- 広報事業(代理店):数百億円
- DX・マイナンバー(IT大手):数百億円
- 合計:企業利益誘導=1.5〜2兆円
◆ 公明党の後退
- 得票数約10万票減、得票率15%減。
- 高齢化、信者離脱、統一教会問題の余波。
- 他党のSNS発信や地上戦に敗北。
- 36年ぶりに全員当選が途切れる。
◆ 維新の敗北と万博の影響
- 万博の建設費膨張(当初2300億→約4500億円)。
- ゼネコン利権の象徴に。
- 行政改革のイメージ崩壊。
- 東京では「利権政党」と見なされ、全員落選。
◆ 各党の分析
- 国民民主党:減税・生活支援・中道現実路線で支持拡大。
- 参政党:都民税50%減税、反グローバリズム、教育再生、パンデミック対策への疑義で支持拡大。
- れいわ:移民容認などで庶民層の共感を得られず、議席ゼロ。
- 再生の道:42人擁立もゼロ。政策訴求不足、理念偏重。
- 佐藤沙織里(千代田区):減税と情報公開掲げて当選。SNS戦略・ドブ板の勝利。
◆ NHK党の結果
- 9人擁立し全員落選。
- 実質的に参院選向けの前哨戦。
- スクランブル放送一本では支持得られず。
- SNS発信・政策訴求ともに弱く存在感なし。
◆ 総括
- 都民ファ・自民・公明による三位一体の既得権政治が継続。
- 反緊縮・反グローバリズム・減税の声が票を集めた。
- 庶民の不満が既存政党を突き崩す兆しあり。
- 次期衆参選挙ではこの流れが全国規模で顕在化する可能性あり。
コラムニスト:根本 良輔(ねもと りょうすけ、1994年6月21日)
東京都練馬区出身。くりのみ保育園、大泉南小学校、大泉第二中学校卒業。石神井高校、芝浦工業大学を卒業後、東京大学大学院へ進学し(のち中退)、電気工学の研究に従事する。会社経営者、政治活動家、つばさの党幹事長。二児の父。
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