政治団体「つばさの党」所属の外山麻貴市議(54)の、議会での発言また、議会以外の外山市議個人の勉強会に際しての発言が問題視されている埼玉県朝霞市議会。懲罰委員会が9月3日開かれた。
懲罰特別委員会とする(遠藤光博委員長(60)ら委員11人)らによる、同委員会の懲罰内容
「委員会作成の陳謝文を議場で読み上げ、陳謝する」
を出席者全員(19人)の起立総員で可決。
これに伴い、外山市議は「昨年6月の本議会の議案審議の中で、団体、政党、選挙時の警備活動に対して、名誉と信用を傷つける言葉を述べ、議事運営に対して事実誤認の非難をするなど不穏当発言を重ね、議会の品位をおとしめた。改めて謝罪申し上げる」などとする陳謝文を読み上げ、陳謝した。
事の発端は[子ども虐待防止条例]
外山市議は、政治団体「つばさの党」「政治団体Q」の代表黒川敦彦氏(47)とともに、2023年11月4日、埼玉県が子ども同士で留守番させるのも虐待、と進める子ども虐待防止条例に対して賛成か否かのアンケートを行っていたところを同市議のたはら亮氏(49)に強制中止させられた。
この経緯に始まり、「つばさの党」とたはら市議が衝突。黒川氏、杉田勇人氏(40/創価学会撲滅党)がたはら市議の自宅に出向く。それに同行した外山市議。「行き過ぎたことがないか心配した」
また、「つばさの党」幹部らは東京15区2024年5月17日に、候補者の選挙活動を妨害した公選法違反容疑で逮捕されると、
昨年の6月議会で主に、自民党たはら亮市議、公明党利根川仁志市議(65)、黒川滋市議(55)らによる外山まき市議への“攻撃”とも言える集中質問が始まった。
外山市議が議会での発言をめぐり弁明を行う中で、発言の撤回を求められる場面があった。これを受けて、同市議は2024年6月22日に勉強会を開催したが、その様子が支持者によってユーチューブに投稿。
この動画の中での発言は利根川市議らによって一字一句書き起こされ、懲罰委員会の場で提示されたという。
委員会では「外山市議には反省の色が見えてこない」との指摘も出された。
本来、懲罰委員会は議会内での発言を対象とする制度だが、今回はその枠を超えて扱われており、議会運営の在り方に疑問を投げかける事例となった。
市議会は同じく6月、同委員会を設置。外山市議を参考人招致し
2025年7月までに合計7回の委員会を開催した。
懲罰内容について、委員長を除く9人が懲罰に賛成。除名という重い処分をちらつかせて陳謝を迫る形。
採決した結果、8人が陳謝に賛成。陳謝文を作成した。
外山氏は「議会の名誉を傷つけるような発言を深く反省し、指摘されている発言は撤回し、謝罪したい。議会の品位をおとしめて大変申し訳なかった」と議会が作った謝罪文を読み陳謝した。
外山市議はかつて懲罰委員会での議論の中で「世の中には真実が二つあり、互いに異なった主観を持っているようだ」と発言した経緯がある。
一方で、統一教会との長期にわたる訴訟で8月28日に全面勝訴したジャーナリストの鈴木エイト氏(57)は、自身の立場を「真実はいつも一つ」と、人気漫画『名探偵コナン』の決め台詞になぞらえて表現し戦った。
相反する二人の言葉は、カルト宗教が支配する社会における争い方をめぐる立ち位置の違いを表しているのだろうか。
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