夏の問題点(なぜ増える?何が起きる?)
高温多湿+密閉
夏は汗・湿気で外耳道が蒸れやすく、カナル型(ゴム製イヤーピース等)で密閉すると
湿度がこもり、細菌やカビ(真菌)が繁殖しやすい。
長時間使用の習慣化
在宅勤務・オンライン会議の定着で連続使用が増加。データでは10人に1人が1日3時間以上、1.1%は12時間以上使用。蒸れと摩擦が積み上がる。
皮膚バリアの破綻→外耳炎
かゆみ→掻いて微細な傷→細菌/真菌が侵入しやすい。放置で外耳炎が悪化し、耳だれ・強い痛み・聞こえにくさへ。
真菌(いわゆる“耳カビ”)まで進むと治療が長引く(目安1〜2週間以上)ことも。
“密閉の相性”問題
シリコン製イヤーピースやサイズ不適合は、密着面が増え蒸れ&摩擦が強まりやすい。運動中・入浴後の使用は特にリスク上昇。
解決策(すぐできる行動&道具選び)
A. 使い方の見直し
連続使用は区切る:45〜60分ごとに5〜10分外して乾かす(耳とイヤホン双方)。
汗・水分を断つ:運動後や入浴後は完全に乾いてから装着。暑い屋外から帰宅後も一度外してクールダウン。
触りすぎない:かゆくても綿棒でゴシゴシ禁止(皮膚バリアを壊す)。外耳道は基本“何も入れない”。
清潔維持:イヤーピースとメッシュ部分をこまめに清掃。乾いた柔らか布でまず汚れを拭き、必要に応じて機器の取説に従い軽く除菌。
サイズ調整:イヤーピースは小さすぎても大きすぎても×。適正サイズに替える/通気孔付きや発泡素材など蒸れに強い選択肢も検討。
症状が出たら中止:かゆみ・痛み・耳だれ・聞こえにくさが出たら使用をいったん止め、早めに耳鼻科へ。自己判断の点耳薬は悪化リスク。
B. デバイスの選び方(“塞がない”方向へ)
オープンイヤー系:
骨伝導(耳を塞がず骨で伝える)…汗・防水対応モデルも多く、蒸れにくい。
耳掛けスピーカー型/イヤーカフ型…耳道を塞がないので通気が保てる。静かな場所では音量を控えめにすれば音漏れも実用許容範囲。
防汗・防水性能:夏は**防汗・防水(IP規格)**の高いモデルが扱いやすい。
使い分け:混雑電車など音漏れが気になる場では“短時間だけカナル型”、屋外移動や在宅作業はオープンイヤーに、などシーン別に切り替え。
C. 受診の目安と治療中の注意
要受診のサイン:強いかゆみ/痛み/耳だれ/聞こえにくさ、発熱、繰り返す症状。
治療中:耳を濡らさない・イヤホン使用中止・自己処置を増やさない。医師の指示に沿ってケア(真菌は粘りがあり、再発しやすいため途中でやめない)。
デバイス選びでの工夫
① 骨伝導タイプ
→ スポーツ用途に人気、防水仕様で汗に強い。
→ 耳を塞がず、自然な音質。ランナー向け。
② 耳掛けスピーカー型
→ 耳を塞がない「穴あき」デザイン。蒸れにくく、周囲の音も聞こえる。
→ 耳にかけるだけの新型。空気の抜けが良く、自然装着感。
③ イヤーカフ型(耳のふちに掛けるタイプ)
→ 小型で軽量、耳道を完全に塞がない。日常使いに最適。
④ カナル型でも蒸れ対策したモデル
通気孔付きイヤーピース→ どうしてもカナル型を使う場合は、通気性素材を選ぶと蒸れを軽減。

まとめ
夏は、高温多湿 × 密閉 × 長時間」で外耳炎・耳カビリスクが跳ね上がる。
連続使用を区切る・乾かす・清潔にする・塞がない形に寄せるが実効策。
症状が出たら早めに耳鼻科。治療は1〜2週間以上かかることもあるので無理をしない。
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